遺産の調査方法

相続が発生しても、何を相続するのか、遺産や負債の内容が分からなければ遺産分割協議などの手続きをすることが出来ません。大切な方が残した遺産や負債にどのようなものがあるのか、探し方を確認しましょう。

1.自宅などを探す

故人の自宅を中心に手がかりになりそうなものを探しましょう。自宅の金庫や引き出し、仏壇や棚など大事なものを保管していそうな場所を探します。
貸金庫の契約をしていた場合には、そこに権利証等の大切な書類がある可能性が高いです。ただし、貸金庫を契約者以外の人が開ける場合には戸籍謄本等の書類の提出が求められます。貸金庫の契約先の金融機関の確認を取りましょう。

2.遺産調査の手がかりとなるもの

不動産:権利証、登記簿謄本(履歴事項全部証明書)、売買契約書など
預貯金:通帳、カード、金融機関の粗品(タオルやボールペンなど)など
株式等の有価証券:株券、金融機関・証券会社からの郵便物など
負債:借用書、請求書など

3.照会

不動産:登記簿謄本、名寄帳などの閲覧・取得
遺産の中から不動産の手がかりとなりそうなものがみつかったら上記書類を取得してみましょう。登記簿謄本では不動産の現在の名義人が分かりますし、名寄帳では故人名義で課税されている不動産の一覧を見ることが出来ます。

登記簿謄本の取得方法

取得できる人 誰でも可
取得できる窓口 全国どこの法務局でも可
取得費用 1通600円(2016年4月時の手数料)
必要なもの 申請書(窓口)

名寄帳の取得方法

取得できる人 不動産所有者、その相続人など
取得できる窓口 市区町村役場
東京23区は都税事務所 取得費用
市区町村によって異なりますが1通300円程度が多いです。
必要なもの 申請書(窓口または各市区町村役場のHP)
身分証明書(運転免許証等の公的なもの)
本人との関係を証明する書面(委任状、戸籍謄本など)

その他の遺産:各金融機関等に直接問い合わせ

金融機関、証券会社、保険会社との取引の可能性がある資料を見つけたら、それぞれの支店等に直接問い合わせましょう。もし、借り入れなどの負債がありそうな場合はその確認も忘れないようにしましょう。
また、残高証明書など取引内容を確認するためには、戸籍謄本等の提出が求められますので、あらかじめ金融機関等の確認を取りましょう。

この記事を書いた人佐伯知哉(さえきともや)司法書士紹介ページ

司法書士法人さえき事務所の代表司法書士。
主に相続関係の手続き、相続の生前対策(遺言・家族信託など)、不動産の登記、会社法人の登記を中心に業務を行っております。今後はさらに遺産相続問題に先進的に取り組む事務所を目指しています。

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